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不育症、着床障害関連情報 Infertility, implantation

不育症・着床障害

不育症と着床障害の原因は共通する部分が多くあります。
不育症・着床障害の研究グループ「さっぽろ不育症・着床障害コンソーシアム」に所属する他施設(札幌医大、時計台病院、斗南病院等)と連携して治療を行っています。

流産は全妊娠の15%に生じます。

原因としては卵子や精子の形成過程や受精成立以降に偶発的にに生じる染色体異常がほとんどで、この場合流産は防ぐことはできません。ただ中には子宮内での胎児の発育を阻害する因子をお持ちの方がいます。

着床の課程はとても複雑であり、まだはっきりと着床の過程は解明されていないため、着床障害の原因をはっきりさせることは困難です。母体側(子宮)の原因として、不育症と共通の因子(血液凝固、免疫、ホルモンなど)が考えられています。

連続流産について

連続流産は2回以上は4.2%、3回以上は0.9%の頻度です。2回以上の流産の場合には積極的な検査をすすめています。 治療をまったく行わなかった場合,2回流産した方で次回妊娠では60~70%、3回流産の方では約50% の確率で生児が得られるといわれています。

基本検査

◎抗リン脂質抗体症候群検査 抗カルジオリピン抗体IgG+IgM、RPR、APTT、ループスアンチコアグラント、抗フォスファチジルエタノールアミン抗体、抗プロトロンビン抗体
◎血液凝固に関する検査 プロテインS活性、プロテインC活性、XII因子活性
◎子宮形態検査 子宮卵管造影、子宮鏡、(MRI検査)
◎免疫能検査 NK細胞活性
◎ホルモン検査 黄体ホルモン検査(E2,P4)、甲状腺機能検査(TSH)、プロラクチン
〇染色体検査 流産絨毛の染色体検査

2次検査

○ご夫婦の染色体検査
○Th1/Th2検査(免疫能検査)
○慢性子宮内膜炎検査
○ERA検査(着床時期を調べる)
○ビタミンD、銅・亜鉛 検査

治療方法

◎抗リン脂質脂質抗体、血液凝固異常 低用量アスピリン、ヘパリン自己注射、柴苓湯
◎免疫異常 イントラリポス点滴(時計台病院と連携)、タクロリムス、柴苓湯、ビタミンD
◎原因不明 免疫グロブリン治療(札幌医大と連携)
◎子宮内細菌異常、慢性子宮内膜炎 乳酸菌製剤+抗菌剤
◎子宮形態異常 手術療法(札幌医大、斗南病院と連携)
〇甲状腺機能異常 ホルモン治療
〇黄体機能不全 ホルモン治療
〇子宮の過活動 子宮収縮抑制剤
〇ストレス性不育症 カウンセリング、安定剤
〇ご夫婦の染色体異常 着床前診断(札幌医大と連携)